1912年(明治45年)の出来事

今から114年前の出来事

1912年(明治45年)は、明治という時代が終わり、新しい時代へと移り変わった年です。

この年、明治天皇が崩御し、日本は明治から大正へと改元されました。
約45年間続いた明治時代はここで幕を閉じ、日本は次の時代へと進んでいきます。

明治時代は、幕末の混乱から始まり、近代国家の形成、戦争と勝利、そして国際社会への進出を経て、日本の基盤を築いた時代でした。

つまり1912年は、「近代日本を作り上げた時代が終わった年」といえます。

1912年の重要出来事【まずここだけ読めばOK】

■ 明治天皇崩御

7月30日、明治天皇が崩御しました。
これにより、明治時代は終わりを迎えます。

■ 大正へ改元

同日、皇太子嘉仁親王が即位し、元号は「大正」へと改められました。

■ 新しい時代の始まり

政治や社会の中心は次第に変化し、明治とは異なる価値観を持つ時代が始まります。

■ 社会・生活の近代化の進展

日本初のタクシー営業開始や各種産業の発展など、都市生活の近代化がさらに進みました。

■ 労働運動の芽生え

友愛会(後の労働運動の基盤)が創立され、社会運動の新しい流れが始まります。

この年は何が変わったのか

Advertisements

1912年は、日本の「時代の区切り」が明確になった年です。

明治時代は、
・中央集権国家の確立
・産業と軍事の発展
・列強としての地位確立
という大きな変化を成し遂げました。

しかし明治天皇の崩御によって、その時代は終わりを迎えます。

そして大正時代に入ることで、
・政治の民主化
・社会運動の拡大
といった、新しい流れが始まっていきます。

つまりこの年は、「近代国家の完成から、新しい社会への転換点」です。

この変化は、大正デモクラシーへとつながっていきます。

出来事・事物起源・話題

1月8日
頭山満、犬養毅、南京にて孫文、黄興等と正式会見を行う
1月16日
大阪の大火(難波新地の湯屋煙突より発火し4,576戸焼失、死傷者多数)
1月21日
最初のスキー競技会、新潟県高田市金谷山に挙行される
1月27日
日中国政府、大倉組と300万円借款
1月28日
白瀬中尉、南極に日章旗を掲ぐ
2月1日
京都ガス会社争議
2月12日
宣統帝退位、清朝廃止
2月22日
未成年者の飲酒取締法制定
2月25日
台湾で中国人の会社設立禁止
3月12日
ジャパン・ツーリスト・ビューロー(JTB)、東京に創立(中村是公、近藤廉平、浅野総一郎らが発起)
3月18日
小松宮彰仁親王の銅像竣工し、上野公園内に除幕式を挙げる
3月22日
白瀬中尉の南極探検船開南丸、探検を終えて無事ウエリントンへ入港
3月29日
呉海軍工廠スト
4月1日
三原山噴火
4月29日
北海道夕張炭坑爆発 276名死亡
5月12日
国内最初の郵便飛行、米国アットウォーターにより、東京芝浦・横浜間で試みる
5月16日
第5回オリンピックへ三島・金栗出発
5月18日
発明協会にて無線電信発明家鳥潟右一、横山英太郎、北村政治郎の表彰
5月22日
山陰鉄道線竣工全通する
6月6日
私娼の検黴制度実施される
6月8日
日本鋼管設立
6月18日
6国(日英米独仏露)借款団成立
7月3日
大坂の「新世界ルナパーク」開場
7月5日
東京にタクシー自動車会社創立
7月8日
第三回日露秘密協約、調印
7月10日
明治天皇、東京帝国大学へ行幸(最後の行幸となる)
7月20日
明治天皇重患の御由、宮内省より発表される(御平癒祈願の赤子二重橋前に充ちて跪坐す)
7月20日
樺太縦貫鉄道全通式を挙ぐ
7月22日
豪雨のため、富山県小川温泉全滅
7月30日
明治天皇崩御(大正に改元)
7月30日
皇太子嘉仁親王、踐祚
8月1日
友愛会を創立する
8月5日
日本初のタクシー営業開始
8月13日
桂太郎、内大臣兼侍従長に就任する
8月13日
大正天皇、山県有朋・大山巌・松方正義・井上馨・桂太郎に先帝(明治天皇)の遺業を継ぐ勅語を下す
9月13日
明治天皇御大葬
9月13日
乃木希典夫妻、殉死する
9月14日
明治天皇、京都の伏見桃山陵に葬られる
9月26日
恩赦令、大赦令公布

総理大臣

西園寺公望(明治44年8月30日~大正元年12月21日)

桂太郎(大正元年12月21日~大正2年2月20日)

生活の出来事

  • 米価暴騰、不正枡検挙行われる
  • 鉄道員施米運賃割引施行

  • 門司及び若松市に水道竣工
  • 名古屋、市営で屎尿処理事業始める
  • 秋田・松山・山口・福井の各ガス会社それぞれ開業

出版

  • 『悲しき玩具』(石川啄木)
  • 『新訳源氏物語』(与謝野晶子)
  • 『牧水歌話』(若山牧水)
  • 『浅草』(久保田万次郎)
  • 『土』(長塚節)

その他

  • 山陰鉄道開通
  • 財団法人大阪職業紹介所設立
  • 済生会、深川・本所に診療開始
  • 友愛会結成
  • 北九州で自動車業出願各地に起こり、道路幅員なきため不許可のもの多し
  • 製縄機発明される
  • 高松電気軌道、岡山電気軌道、広島電気軌道、それぞれ開業

地方の出来事

北海道

  • 夕張炭鉱でガス爆発が起こり260名が亡くなる

関東

  • 榛名湖でスケートをはじめる(群馬)

中部

  • 大石寺を大本山とする日蓮宗富士派が日蓮正宗と改称(静岡)

中国

  • 山陰線が出雲今市まで全線開通する(島根)

九州

  • 清国動乱に際し、小倉第12師団に動員令くだる(福岡)
  • 沖縄県に衆議院議員選挙法を施行

この年のポイントまとめ

✔明治天皇の崩御により、明治時代が終わった
✔大正へ改元され、新しい時代が始まった
✔日本は近代国家としての基盤を完成させていた
✔都市生活や産業がさらに発展した
✔社会運動の新しい流れが始まった

1912年は、明治という激動の時代の終わりを象徴する年です。
この年を理解することで、日本がどのように近代国家へと成長し、次の時代へ進んでいったのかが見えてきます。

スポンサーリンク