出来事・事物起源・話題
- 1月28日
- 選挙取締りを目的とする予戒令公布
- 2月3日
- 出口なを、大本教を開く
- 2月5日
- 大村益次郎銅像の除幕式
- 2月11日
- 福島安正、ドイツベルリンを出発(シベリア横断への発途)
- 2月15日
- 第二回臨時総選挙(選挙運動中、政府の干渉により各地で騒乱)
- 2月21日
- 日本初の日刊紙「東京日日新聞」創刊(現毎日新聞)
- 2月23日
- 伊藤博文、干渉責任者の処分を主張し枢密院議長の辞表提出
- 2月24日
- 伊藤博文、選挙干渉に反対、枢密院議長の辞表提出
- 3月4日
- 帝国大学教授久米邦武「神道は祭典の古俗」の論文により休職
- 3月11日
- 内相品川弥二郎、選挙干渉の責任をとり辞職
- 4月10日
- 東京神田の大火(約4,000戸焼失)
- 4月17日
- 大日本蚕糸会社創立
- 5月2日
- 第三特別議会召集
- 5月10日
- 最初の養蚕学校、長野県小県に設立(三吉校長一棟の民家にて授業開始)
- 5月21日
- 保安条例を実施し、壮士143名に対し帝都より退去を命じる
- 6月4日
- 日本初の水力発電所が京都市水利事務所開業(総工費30万円にて竣工)
- 6月14日
- 両院協議会、予算修正につき妥協、両院で可決
- 6月16日
- 小包郵便法公布
- 6月17日
- 東京の日本赤十字社病院、新築落成(皇后行啓、開院式を行う)
- 6月20日
- 川上音二郎一座、東京に初めて壮士芝居を開演(満都の人気を集め大当たり)
- 6月26日
- 弁護士総会初めて東京に開催
- 7月13日
- 海軍造兵廠5,000名スト
- 7月15日
- 震災予防調査会を設置
- 7月22日
- 徳島県下の大水害
- 7月30日
- 選挙干渉により、松方内閣総辞職
- 8月8日
- 第二次伊藤博文内閣成立(元勲内閣)
- 8月17日
- 露仏軍事協定成立
- 10月1日
- 小包郵便取扱(小包郵便法実施)
- 10月19日
- 東京九段の大村益次郎銅像竣工(除幕式は翌年2月5日執行)
- 10月22日
- 最初の特別大演習栃木県に開かれ、明治天皇統監(26日観兵式)
- 11月1日
- 黒岩涙香が新聞「万朝報」を創刊
- 11月6日
- 大井憲太郎、東洋自由党結党
- 11月14日
- 山田顕義死去
- 11月25日
- 第四通常議会召集
- 11月27日
- 伊藤博文、交通事故に遭遇(伊藤の人力車が馬車と衝突、伊藤気を失う)
- 11月30日
- 北里柴三郎博士により最初の伝染病研究所を芝公園内に設置(福沢諭吉、無償にて別邸を貸与える)
- 11月30日
- 軍艦「千島」、英船ラヴェンナと衝突沈没(乗務員70余名溺死)
- 12月1日
- 正岡子規、新聞「日本」に入社
総理大臣
伊藤博文(明治25年8月8日~明治29年8月31日)
生活の話題
衣
- 雪駄が芸人、洒落者の間に大流行、女物のしゃれた下駄も行わる
- 襟巻に毛糸製品が多くなる(年末から)
- ゴム細工の花かんざし現る
- 大坂の森田利兵衛カバン類の口金製造を始める
- アメリカからワニ革製品を輸入
食
- 安価な支那卵の輸入始り、内地養鶏大打撃をうける
- 宇都宮大演習の際、横浜のビール商明治屋は宇都宮に出張して莫大な利益をあげた
住
- 東京浅草に陶器製の標札を考案、専売特許をとるものあり
- 箱根電燈所開業
地方の話題
北海道
- 日本郵船が根室国花咲より択捉島への試航に成功する
- 日本郵船が北海道より樺太にわたる航路を開始する
東北
- 久六島鮑岩の帰属問題で青森・秋田の漁民が争う
- 酒田の本間家が政界にのりだし、紛争をひきおこす(山形)
関東
- 足尾鉱毒事件について田中正造が衆議院に質問書を出す(栃木)
- 碓氷峠でアプト式機関車の試運転をおこなう(群馬)
中部
- 曹洞宗が越前永平寺派と能登総持寺派に分裂する
四国
- 衆議院議員総選挙で高岡郡斗賀野で国民派と破壊派壮士500名が乱闘をおこす(高知)
- 高知県下に保安条例が施行される
- 徳島県下に津波・山崩れ・大洪水が起こり大災害をだす
- 松山沖で水雷砲艦「千島」がイギリス船と衝突し沈没する