出来事・事物起源・話題
- 1月22日
- 東京市街に始めて営業電燈点火
- 2月3日
- リース、帝国大学史学科教師として着任(ドイツ歴史主義を紹介)
- 2月14日
- 逓信省の徽章〒(郵便マーク)印制定
- 3月14日
- 海防に関する詔勅とともに30万円下賜
- 3月23日
- 所得税法を公布する
- 3月23日
- 陸軍で初めて「伝書鳩」を飼育する
- 4月20日
- 伊藤首相、仮装舞踏会を開催
- 4月21日
- 富山市の大火(約900戸焼失)
- 4月26日
- 九代目市川団十郎、麻布井上馨邸にて「勧進帳」を演じる
- 4月30日
- 法律顧問ロェスレル「日本帝国憲法草案」を提出する
- 5月20日
- 博愛社から日本赤十字に改称
- 5月20日
- 最初の学位令公布
- 5月23日
- 榎本武揚、佐野常民ら16名の勲功により子爵を、高崎正風、井上良馨ら18名に男爵を授ける
- 6月1日
- 法律顧問ボアソナード、条約改正につき意見書を提出
- 6月2日
- 監軍部条例を改正し、監軍部を東京に置く
- 6月9日
- 板垣退助、爵位を辞す
- 6月30日
- 海軍大臣西郷従道、欧州より帰朝
- 7月3日
- 谷干城、政府批判意見書を提出
- 7月8日
- 特使、板垣退助の旅館に臨み辞爵上表を返戻(板垣天恩に感激し受爵を決意)
- 7月15日
- 板垣退助、参内して遂に受爵す
- 7月26日
- 谷干城、農商務相を辞職
- 7月29日
- 井上馨外相、各国公使に条約改正会議の無期限延期を通告
- 8月15日
- 熊本県三角港の開港式
- 8月19日
- 日本最初の皆既日食観測
- 8月20日
- 東京石川島造船所にて帝国砲艦「鳥海」の進水式(私立造船所にて帝国軍艦建造の最初の記録)
- 9月4日
- 富士山頂にて初めて気象観測行われる(中央気象台技師正戸豹之助及び雇外人クニッピングによる)
- 9月16日
- 東京の東洋大学開校
- 9月21日
- 横浜に最初の水道布設
- 9月22日
- 「児童福祉の父」石井十次、岡山孤児院を設立する
- 10月3日
- 後藤象二郎ら丁亥倶楽部を結成(大同団結運動)
- 10月5日
- 文部省に専門・普通学務局設置
- 10月5日
- 東京音楽学校開校
- 10月7日
- 日本初の上水道、横浜で給水
- 10月8日
- 陸軍大学校条例公布
- 10月15日
- 2府18県の有志、三大事件建白
- 12月6日
- 島津久光死去
- 12月9日
- 最初の大型鉄橋、隅田川吾妻橋竣工
- 12月15日
- 郡山・仙台間の鉄道開通する
- 12月16日
- 宮城(皇居)二重橋、木橋を石造改築竣工
- 12月19日
- 東京日本橋の大火(約1,700戸焼失)
- 12月26日
- 保安条令の公布・施行(星享、中島信行、中江篤介ら294名、皇居より三里以外に放逐)
- 12月28日
- 改正新聞紙条例などが公布
総理大臣
伊藤博文(明治18年12月22日~明治21年4月30日)
生活の話題
衣
- 皇后の婦人服制に関する思召書発布
- 陸海軍将校、儀式宴会に夫人同伴の時は洋装することも申合す
- 大阪市内学校の一部で洋服裁縫の授業を始める
- 三井呉服店、フランス人裁縫師を招く
- 柳原古着屋に女洋服がぶら下がるようになる
- 編物、神戸にも流行
- 商人鳥打帽子を使い始める
- 中折帽子地方の役人たちが被るようになる
- ネル製品の襟巻が多くなる
- 衣類の防虫に関する関心多くなる
- 東京毛絲紡績会社設立
食
- 千葉県で馬鈴薯の新品種の栽培を始める
- パン、ビスケットを専門に製造する木村屋開業
- 金線サイダー製造始まる
- 日本・札幌・大阪の三ビール会社設立
住
- 横浜水道竣工
- 東京電燈会社開業、市中に点灯
文学
- 『国民の友』発行(2月)
- チャンブレン著『日本小文典』刊(4月)
- 二葉亭四迷著『浮雲』第一編刊(7月)
- 中江兆民著『平民のめさまし』刊(8月)
その他
- 綿作の中止拡大する
- 国産石鹸の支那向輸出始まる
- 勧工場多し
- 馬にひかせる蒸気ポンプができる
- ゴム印発明(ただし高価のため、その普及は日清戦争後)