出来事・事物起源・話題
- 2月1日
- 大隈重信、外相に就任
- 2月3日
- 文部省、高崎正風詞・伊沢修二曲の「紀元節歌」を学校唱歌として府県・直轄学校に送付
- 2月25日
- 大阪・名古屋・広島・熊本の各師団に騎兵大隊を設置
- 3月16日
- 世界初の自動車購入者はパリのロジェと記録
- 4月3日
- 雑誌『日本人』創刊
- 4月13日
- 東京上野黒門町に日本初の珈琲喫茶店「可否茶館」開店
- 4月25日
- 市制・町村制公布
- 4月30日
- 枢密院設置(初代議長に伊藤博文を任命)
- 4月30日
- 黒田清隆内閣成立
- 5月7日
- 学位令による日本で最初の博士誕生(加藤弘之、箕作麟祥、鳩山和夫、高木兼寛ら25名)
- 5月8日
- 枢密院開院式(枢密会議において初めて皇室典範を議せる)
- 5月12日
- 陸軍各条令大改正公布
- 5月14日
- 陸海軍参謀本部条例改正
- 5月25日
- 憲法草案会開かれる
- 5月29日
- 麒麟(キリン)ビール発売
- 6月1日
- 東京天文台、麻布に新設される
- 6月6日
- 御歌所設置(所長に高崎正風)
- 6月10日
- 乃木希典、ドイツ留学より帰朝(以来性格一変して謹厳そのものとなる)
- 6月18日
- 枢密院会議に明治天皇御臨(伊藤博文を議長として憲法議事第一回開かれる)
- 6月19日
- 日本赤十字社に資金下賜
- 6月21日
- 皇城内に初めて電燈点火する
- 7月14日
- 海軍大学校官制公布
- 7月15日
- 磐梯山大爆発
- 7月29日
- 朝鮮志士金玉均、札幌に移される
- 10月1日
- わが国初の火災保険会社、東京火災保険会社、営業開始
- 10月7日
- 中国初の海軍「北洋艦隊」が編成される
- 10月10日
- 国会議事堂の起工式を挙ぐ
- 10月14日
- 皇城二重橋、二ヵ年を要し竣工
- 10月27日
- 皇城を「宮城」と改称する
- 10月28日
- 四国初の鉄道、伊予鉄道松山・三津ヵ浜間開通
- 10月30日
- 東京大学に史料編纂係を置く
- 11月3日
- 帝国水難救済会創立
- 11月14日
- パストゥール科学研究所設立
- 11月15日
- 天竜川に鉄橋架設竣工する
- 11月20日
- 立憲政党新聞、大阪毎日新聞と改称
- 11月26日
- 東京に海軍大学校開校される
- 11月30日
- 条約改正後最初の締約(日本・メキシコ間に対等条約成立)
- 12月3日
- 全国を3府43県と改める
- 12月3日
- 最初の写真印刷法発明特許、池田早苗出願
- 12月4日
- 香川県、愛媛県から独立
- 12月8日
- 牛島謹爾、郷里久留米を出発、渡米の途に上る(後に馬鈴薯の栽培に成功し「馬鈴薯王」と成る)
- 12月11日
- 東京美術学校、上野に設立
総理大臣
伊藤博文(明治18年12月22日~明治21年4月30日)
黒田清隆(明治21年4月30日~明治22年10月25日)
生活の話題
衣
- 三越洋服店開業(1月)
- 綿ネル、支那輸出始まる
食
- 日本橋の西洋料理店「新吾妻」玉突場の営業広告を出す
- 非常に暑く氷がよく売れる
- 天長節の宴会に大隈外相は鹿鳴館に1,000余名の招待状を出す
- 神戸港以外より米輸出されるに至る(下関・門司・口ノ津)
- 秦孝一郎が孵卵器の改良をして安価となる
- 伊豆地方の種無し密柑、和歌山をしのいで東京市場を賑わす
- 東京風月堂米津がアイスクリームやウォーターアイス(アイスキャンデー)をつくる
- 喫茶店がはじめて上野黒門町にできた
- 品川硝子製造所が民間に払下げられビール瓶の製造に成功
- 東京師団に白米病といわれた脚気患者出る
住
- 神戸電燈会社開業(9月)
- 東京市内、ガラス障子の家がかなり出てくる
文学
- 『日本人』創刊(4月)
その他
- 東京・熱海間電話開通
- 警視庁不潔な円太郎馬車を諭告
- 東京府は乗合馬車の馭者、馬丁満20歳以下を禁じ、乗合馬車激減
- 国歌「君が代」の制定公布
- 静岡、東京長距離電話試験に成功
- 支那カバンが柳行李にかわり流行する
- 東京に二人乗人力車が多かったが、漸次減少