この年の重要キーワード
大日本帝国憲法(明治憲法)
西洋の立憲君主国憲法に倣い君主無答責が定められた。天皇(国家元首)の統治権も憲法の条規に従うとされ、天皇大権の行使は国務大臣や帝国議会などの輔弼と協賛が必要とされた。君権主義の原則と立憲主義的(分権的)運用を特徴とした。
出来事・事物起源・話題
- 1月16日
- 水戸・小山間の鉄道開通
- 1月23日
- 三池鉱山を三井に払い下げる
- 1月23日
- 徴兵令改正(徴兵猶予の制度廃止)
- 1月25日
- 石川島造船所、会社組織に改組発足
- 2月11日
- 大日本帝国憲法発布(立憲君主国の仲間入り)
- 2月11日
- 文部大臣森有礼刺殺される
- 2月11日
- 西郷隆盛へ、正三位を追贈
- 2月11日
- 「万歳三唱」が決まる
- 2月12日
- 黒田首相、地方長官に超然主義の方針を訓示
- 2月13日
- 日海軍治罪法公布
- 2月20日
- 紀淡海峡の砲台竣工
- 3月4日
- 清国、徳宗親政治始まる
- 3月31日
- 佐渡、生野の両鉱山、帝室財産に編入され、御料局支庁に属す
- 4月16日
- メートル法条約に加盟する
- 4月16日
- 静岡・浜松間の鉄道竣工して、ここに初めて東海道全線の開通を見る
- 4月19日
- 大隈外相の条約改正案ロンドンタイムズに掲載され、以後反対世論高まる
- 4月21日
- 民法財産編公布
- 4月26日
- 法学、立法事業の恩人フランスボアソナード、帰国のため参内(御暇乞い)
- 5月9日
- 正岡子規、常盤会寄宿舎で血を吐く
- 5月11日
- 東京乗合馬車会社創立す
- 5月16日
- 帝国博物館(東京、京都、奈良)官制成り、博物館総長に九鬼隆一を任命
- 5月21日
- 最初の市会議員選挙、東京において本日より3日間行われる
- 5月28日
- 地久節の御儀初めて行われる
- 6月8日
- 市制実施後、最初の東京市会を開く
- 6月10日
- 第1回貴族院多額納税議員選挙
- 6月16日
- 横須賀線鉄道開通
- 6月20日
- 富山県伏木に米騒動
- 7月1日
- 呉、佐世保の南鎮守府開庁
- 7月1日
- 山梨県甲府に市制実施される
- 7月1日
- 東海道本線全通(新橋・神戸間鉄道全通)
- 7月15日
- 第2インター結成
- 7月24日
- 艦隊条令公布により、常備艦隊を編成
- 7月30日
- 第一回条約改正内閣会議
- 8月25日
- 条約改正反対派、東京にて大演説会を開く
- 9月11日
- 商業会議所条令公布
- 10月2日
- 第1回汎米会議
- 10月7日
- 海軍旗章条例により、それまで日章旗であったものが旭日旗に統一される
- 10月8日
- 逓信大臣後藤象二郎、条約改正問題を以て国家の不利とし、反対の旨を奏上する
- 10月11日
- 枢密院議長伊藤博文、大隈外相の条約改正案に反対し辞表を提出
- 10月13日
- 富山県魚津で米騒動
- 10月15日
- 御前会議で条約改正を議す
- 10月18日
- 大隈重信外相、暗殺未遂(玄洋社社員来島恒喜に襲われ負傷、条約改正中止)
- 10月20日
- 元老院廃止
- 10月21日
- 黒田首相辞表を提出
- 10月24日
- 黒田首相以下大隈外相を除く各大臣、辞表を提出
- 10月25日
- 内大臣三条実美内閣総理大臣を兼職する
- 11月3日
- 嘉仁親王、立太子式
- 11月10日
- 歌舞伎座、木挽町に開場
- 11月18日
- 北海道炭鉱汽船会社・鉄道会社創立
- 11月30日
- 地租改正条例公布される
- 12月10日
- 閣議にて、条約改正交渉延期決定される
- 12月13日
- 四条畷神社、別格官弊社に列格
- 12月19日
- 板垣退助、旧自由党員ら大阪で愛国公党を結成
- 12月24日
- 大隈重信外相、辞任
- 12月24日
- 第一次山県有朋内閣成立
総理大臣
黒田清隆(明治21年4月30日~明治22年10月25日)
三条実美(明治22年10月25日~明治22年12月24日)※内大臣兼任
山県有朋(明治22年12月24日~明治24年5月6日)
生活の話題
衣
- 警察官・消防官帯剣制定
- 服飾に復古的な傾向強く現れ始め、日本髪用品の売れゆき良くなる
食
- フランスの万国博覧会に上菱ビール出品される
住
- 凾館水道竣工
- 東京石工組合認可
- 木挽町に歌舞伎座建つ
- 大阪電燈、京都電燈、名古屋電燈、それぞれ開業
- 福島県郡山水道会社開業
- 年末、神奈川県、石油貯蔵規則を発布し、石油小売商人困難となる
文学
- 『史学雑誌』創刊(12月)
その他
- 徴兵令改正(一年志願兵制度)公布
- 鉄道一千哩記念祝賀会
- 東海道鉄道全通
- 新聞・雑誌の郵税半額となる
- 九州鉄道開業
- 横須賀線開通