京都天満宮(北野天満宮)
北野右近馬場にあり祭神は菅原道真の霊にして官幣中社に列す
境内の宏壮賽人の多き他社に其の比を見ず
社地の老松梅樹多く満開の候は紅白色を闘はし社頭又一層の好景を進む
明治33年発行『日本名勝百景』より
北野天満宮の概要
- 別称
- 北野寺・北野聖廟・北野神社とも
- 鎮座地
- 京都市上京区馬喰町
- 社格
- 二十二社下社・旧官幣中社
- 祭神
- 菅原道真・中将殿・吉祥女
- 例祭
- 8月4日
道真の託宣をうけた乳母の多治比文子が942年(天慶元年)現在地に歓請したのが創祀と伝える。
959年(天徳3年)社殿を建立。
1004年(寛弘元年)是算の任命以降、別当により支配された。
当初は道真の怨霊を鎮める鎮魂・雷神信仰が中心だったが、室町時代頃から文学・学問の神としての性格が強まる。
中世には麹などの座が結ばれた。
「北野天神縁起」や1607年(慶長12年)造営の本殿などは国宝。