摂津楠公社(湊川神社)
湊川神社と称す別格官弊社にして楠木正成の霊を祀る
社殿は明治四年の修営に係り境内に劇場茶亭弓店等多く賽人常に絶へず
元禄四年黄門光圀所建の「嗚呼忠臣楠子之墓」碑石あり
明治33年発行『日本名勝百景』より
現代語
湊川神社という名の特別な官の神社で、楠木正成の霊を祭っている。明治4年に社殿を修復し、境内には劇場や茶店、弓具店などが多数あり、常に多くの参拝者で賑わっている。元禄4年に黄門光圀によって建てられた「嗚呼、忠臣楠子の墓」という碑石も存在する。
湊川神社の概要
- 鎮座地
- 神戸市中央区多聞通
- 社格
- 旧別格官弊社
- 祭神
- 楠木正成(大楠公)・同夫人・楠木正成(小楠公)・楠木正孝など
- 例祭
- 7月12日(当初は正成の命日の5月25日に楠公祭として行われた)
楠木正成を祭る神社の創設は、幕末の頃から存在していました。しかし、1868年(明治元年)に天皇の許可を得た後、1869年には戦没地である湊川の地を神社の場所として決定しました。そして、1872年に造営されました。