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京都大佛の鐘(方広寺)

西大谷の南にありて天正六年豊公の創建に係る像は木鉦を造りて中心とし左右棧路を棧して背後を一週し得るの造営なり

寺鐘は慶長十九年秀頼の鋳造せし所にして僧清韓の名あり

明治33年発行『日本名勝百景』より

現代語

西大谷の南に位置しており、天正6年に豊臣秀吉により建立されたこの像は、中心として木鉦を設置し、左右に橋のような通路を作って、背後を一周できるように設計されている。寺の鐘は、慶長19年に豊臣秀頼によって鋳造され、僧の清韓がその名を刻んでいる。

方広寺の概要

別称
大仏殿
所在地
京都市東山区
宗派
天台宗

1586年(天正14年)に豊臣秀吉によって建立されたこの建物は、奈良の東大寺を模して、高さが六丈三尺(約19m)の大仏を安置することを目的としていました。大仏殿の完成は1612年(慶長17年)に迎えた。

一方、大鐘に刻まれた「国家安康」と「君臣豊楽」の銘文は、徳川家康からの疑念を受け、これが大阪冬の陣の原因となる大きな事件に繋がりました。この歴史的な鐘は現在も鐘楼に保存されており、重要文化財として認定されています。

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