信濃善光寺
長野町の北大峯山の麓にあり
本尊は閻浮檀金の阿弥陀佛其の長壱尺五寸の霊像にして推古天皇の御宇信濃の人本田善光中より獲てここに奉安すと
寺域廣宏賽人常に絶ゆることなし
明治33年発行『日本名勝百景』より
善光寺の概要
- 所在地
- 長野市長野元善町
- 山号
- 定額山
創建の時期・由来は伝説につつまれ不明であるが、七世紀後半には建立されていたと推測され、百済伝来の一光三尊の阿弥陀仏を安置した堂に始まるという。
近世以来、この堂を天台宗の大勧進と浄土宗の大本願の二宗の僧侶が護持する。
鎌倉時代には北条氏の保護をうけて全盛をきわめ、親鸞・一遍をはじめ名僧が参詣した。
戦国期には、武田信玄と上杉謙信の川中島の戦によって荒廃し、弘治年間には本尊が甲府に移される事態も生じたが、1598年(慶長3年)に戻った。
本尊の銅造阿弥陀三尊立像(重要文化財)ほか多くの文化財がある。