西京清水寺
洛東第一の霊場にして延暦二年の創建に係る
境内の結構造営の美中に有名なる舞台の設けあり
台上遠近の風光よく境地の名勝随て多し
殊に春季に至っては観花の士女来遊織るが如し
明治33年発行『日本名勝百景』より
清水寺の概要
- 所在地
- 京都市東山区
- 宗派
- 北法相宗
- 寺格
- 本山
- 山号
- 音羽山
西国三十三所観音の十六番札所。
「清水寺縁起」「東宝記」によれば、778年(宝亀9年)に延鎮がこの地に庵を結び練行していたが、坂上田村麻呂がこれに帰依・助力して、798年(延暦17年)十一面観音を造像・安置して清水寺と称し、805年(延暦24年)田村麻呂の私寺として承認されたとある。
のち興福寺の末寺となったが、祇園感神院との対立や興福寺と延暦寺との抗争にまきこまれ、しばしば堂舎の焼打にあった。
のち徳川家光の援助により寺観が整備された。
本堂は国宝、本尊の十一面観音は重要文化財。